カウンセリング

依存症がつらかった日々のお話

こんにちは(^-^)カウンセラーのサティです。
やめたくてもやめられない…
お酒、買物、性行為、薬、食事、ゲーム、スマホ…どれも私たちの生活に欠かせないものであったり、楽しみを与えてくれたりするものです。けれど、それらを自分の気持ちでコントロールできなくなってしまったら、それは依存症です。

私自身、かつてたくさんのものに依存していました。どれか一つを手放すと違うものに依存してしまう、その繰り返しでした。今回は私の過去のお話をもとに、依存症の正体、原因、治療法などを書きたいと思います。依存症の原因や治療法は多岐に渡りますので、私の経験談だけがすべてではありません。けれど同じ依存症で苦しんでいるご本人やご家族には、きっと参考になると思います。

依存症のはじまり

私の依存症は自傷(アームカットなど)、お酒、オーバードーズ、摂取障害が中心で、どれかを治めようとすると、違うものへの依存がはじまってしまいました。

はじまりは中学生のころでした。思春期と家庭不和で悩みの多い子供時代でした。運動系の部活動に入っていて、部活に打ち込んでいる時だけが私にとって楽しい時間でした。部活が終わって家に帰ると、虚しい気持ちになってしまい、自室にこもって腕をカッターで傷つけていました。

ストレスが溜まると過食になってしまい、思春期からだいぶ太りやすくなってしまいました。体重が増えると部活の成績が上がらなくなってしまうため、必死でダイエットもはじめました。それでも食欲が抑えられないため、過食嘔吐するようになったのもこのころです。

お酒が飲める年齢になると、お酒ばかり飲むようになりました。結局20代の半ばごろまで、自傷、過食嘔吐、お酒に依存し、時々オーバードーズをして病院に搬送されることもありました。

今思えば、立派な依存症の症状でしたが、当時はあまり依存症の認識がありませんでした。高校からは家も出てしまい、親戚の家に下宿させてもらっていたので、依存だと指摘してくる人も周りにいなかったのです。

私の依存症の原因

私の場合は家庭の不和が一番大きかったように思います。両親を信じることができなかった、人間として尊敬できなかったのが、そのまま自分を受容できない原因となっていました。

自傷行為をすることで憂鬱な気分を晴らすことができました。(自傷行為がなぜ気分を晴らしてくれるかは別記事で書きましたので、よろしければコチラも併せてご覧ください)

過食嘔吐は、ただ虚しい気持ちにしかならないのに止めることができませんでした。今はまったく過食嘔吐することはなくなり、日常のなかで思い出すこともありませんが、止めることができなかった日々を振り返ると、今でも悲しく虚しい気持ちになります。過食嘔吐など摂取障害は、真面目な人ほど陥りやすいと言われています。いわゆる“いい子”、自分に厳しい人に多いです。自分に厳しいのに、なぜやめることができないのかと言えば、それが病気だからです。

お酒も同じく、意外と真面目で、本当の自分を表に出さない・出せない人が依存症に陥りやすいです。いつも自分を良く見せようとするので、人一倍気を使って疲れてしまいます。お酒を飲むとリラックスして楽になるので、どうしてもお酒に逃げてしまいます。

依存症のはじまりは、ちょっとした気分転換くらいの気持ちです。だから深みにはまっていることに本人はなかなか気づけず、自覚しはじめたころには、だいぶ依存症が進行してしまっていることが多いのです。

どうして自分の意志でコントロールできなくなるの?

依存症か依存症じゃないかは、自分の意志でコントロールできるかできないかです。自傷行為や摂取障害は好きでやる人はいません。それがやめられないのは、自分を痛めつけることで脳から快楽ホルモンが分泌されるのも理由の一つです。お酒も依存状態が続けば、脳が萎縮してしまい、痴呆と同じ症状が出はじめてしまいます。するともう自分の意志では生活をコントロールすることはできなくなってしまいます。

生きることをやめたいくらい心が痛いと、死んでしまいたくなります。だけど簡単に死ぬ選択はできない…生き続けるために、苦痛を少しでも和らげようと努力した結果が依存症だと私は思っています。

私の依存症が治った理由

中学生からはじまった摂取障害は、19歳ごろがピークで20代はじめには治りました。特別な治療はしませんでした。今思い返してみると、

  • 威圧的で束縛がひどかった恋人と別れた
  • 沖縄を数か月かけて旅をした
  • 部活に代わる楽しみ・生きがいが少しずつできはじめてきた

など、生活環境を変えるようにしたことが大きかったかもしれません。誰かと自分を比較しない、誰かの顔色を伺うような生活をしなかったのも良かったと思います。

自傷行為が、まったくなくなったのは実は数年前です。元々自分を追い込んで鍛えるのが好きなタイプなので(自分に負荷を加えて鍛えることでも快楽ホルモンが分泌されます)リストカットなどの刃物で自分を傷つけることはなくなったものの、ストレスが溜まると気分転換にピアスをあけよう!というのは、ずっとありました。痛い思いをしてでも身体に穴をあけて、ピアスしたくなってしまうんですよね…(^-^;

それも今はまったく欲求がありません。理由として考えられるのは、人生のなかで楽しい・幸せだと思う瞬間が増えたからだと思います。私の場合、自分が生まれ育った家族とは縁が薄く、居心地が悪かったけれど、今自分が築いた家族との時間は本当に癒しです。そう思わせてくれる夫との出会いに感謝しています。そのような心境の変化が、私の依存症を治してくれたのだと思います。

やはり、人間は一人では生きていけません。自分がなんの心配もなく、落ち着けて無防備に笑っていられる居場所はすごく大事だと思います。私の依存症の一番の原因と克服の理由は家族かもしれません。

お酒は大好きで、油断していると今でも飲みすぎて、依存状態になってしまうので、自分でルールを決めました。

  • 外ではお酒を飲まない、自宅で就寝前に少しだけ
  • 休肝日を作る

いつも思うのが、私は今の家族を失ってしまったら、また依存症になってしまうのでは?ということ。でも依存症は、誰でも環境次第で陥ってしまう病気です。もちろん依存しやすい要因や生活習慣はあるかと思いますが、誰もが他人事ではない病気です。

依存症になりやすい人ってどんな人?

依存症になりやすいかどうかは、性格とは関係ありません。傾向として依存症になりやすい人として挙げられるのは、

  • アダルトチルドレン
  • 幼少期にいじめや虐待に遭ったことがある
  • 自分を許せない気持ちが大きい
  • ありのままの自分を好きになれない
  • 人目が気になる

このような人が多いです。小心者だろうと神経質だろうと根暗だろうと、依存症にならない人はならないし、いくら度胸があって、おおらかで明るい人でも条件が揃えば依存症になってしまいます。

依存症を克服するのに役立つ治療法は?

残念ながら、依存症に直接効く薬はありません。
依存症を克服する大事なプロセスとしては、

  1. 自分が依存症であることを自覚する
    →依存症になっている人は、自分が依存状態であることをなかなか認めようとしません。何かしら正当化してやめようとしません。まずは自分が依存していることを認めることがとても大事です。
  2. 自分と向き合う
    →自分の中に見たくない・認めたくないものがあると、そこから目をそらすために依存に走ってしまいます。なんでもそうですが、追いかけるよりも逃げるほうがつらいですよね。だから自分から逃げずに、きちんと向き合うほうが気持ちは楽になっていきます。
    自分と向き合うのはすごくエネルギーが必要なので、支えてくれる人がそばにいるのがベストです。セラピストやカウンセラーとともに、安全にあせらず自分と向き合う作業をしていくのも、お勧めの方法です。
  3. 仲間を作る
    →依存症は本当に一人では克服が難しい病気です。でも家族など、身近な人に相談に乗ってもらえない・支えてもらえない人もたくさんいます。その場合は、自助グループに入って同じ苦しみを持った仲間を作る方法もあります。
    自助グループは病院にある場合もありますし、自治体でミーティングが行われている場合もあります。たとえば横浜市には、たくさんの自助グループがあります。市外の人も参加できます。
    自助グループは非常に安全な場所なので、安易にプライバシーを侵害されたり、説教されたり、強要されたりすることもありません。多くが行きたいときに参加して、依存症当事者の心の葛藤を話したり聞いたりします。
    自助グループに参加して、とても心が楽になったという声もたくさん聞きます。

①~③が進んできた上で、何か打ち込めることをはじめるのもお勧めです。

依存症の治療は、本当に先の見えないつらく険しいものです。でも、治したい・治して幸せになりたい、と心から思えば必ず克服できます。いくつかの依存症を渡り歩いてきた?私でもきちんと克服できたので、どうか諦めず、きちんと治療をしてほしいです。

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