カウンセリング

何度も確かめないと気が済まない!強迫性障害とは?

こんにちは(^-^)カウンセラーのサティです。
今回は強迫性障害について書きたいと思います。強迫性障害は、自分自身でも気づきにくく、周囲からもなかなか理解してもらえない精神疾患の一つです。

強迫性障害とは

強迫性障害(Obsessive Compulsive Disorder)は、少し前までは強迫神経症や強迫観念症などと呼ばれていました。強迫性障害は不安障害という病気の一種です。症状としては「強迫症状」と呼ばれ、強迫観念強迫行動の2つがあります。

強迫観念…不合理な思いがくり返し頭に浮かび、考えるのをやめようと思っても、なかなか消し去ることができず、強い苦痛や不安をもたらす。
強迫行為…強迫観念の衝動に従って、苦痛や不安を打ち消すためにくり返し行ってしまう行動。たとえば何度洗っても汚れが残っているような気がして、延々と洗い続けてしまう、誰かを傷つけてしまうのではないかと過度に心配をしてしまう。

他にも、

  • 鍵をかけたか何度も確認をしてしまう
  • 事故や不幸が起こるのではないかと過度に心配して行動できない

などがあります。

強迫性障害のメカニズムとしては、

  • 強迫観念(根拠なく最悪の状況を心配する)
    →不安になり、最悪な状況を回避するための強迫行動(何度も洗い直す、確認する、など)を取る
    →強迫行動をくり返すうちに自分独自のジンクスやこだわりができてしまう(特定の数を嫌う、行動パターンや順番を崩さない、など)
    →さらに強迫観念が強まる

という悪循環に陥ってしまうのです。

性格と病気の境目

強迫性障害の初期は、元々の性格と間違われることが多いので、本人も周囲も病気という認識がないのがほとんどです。「人より神経質な性格なのかもしれない」と性格的なものだと捉えがちです。けれど、自分でも意味のないこと・おかしなことだ、と自覚しているのに、くり返し生じる強迫観念を振り払うことができず、強迫行動もやめることができなってしまうと、それは病的です。心身ともに疲れ果てて、外出ができなくなるなど日常生活にも悪影響を及ぼします。病気と気づいたら、早めの対処、治療が必要です。

強迫性障害の原因は?

強迫性障害の原因としては、

  • 過度のストレス
  • トラウマ

が脳内の神経伝達物質の一つであるセロトニンの代謝に影響を与える、ということがわかってきました。セロトニンの代謝異常が、うつ病や強迫性障害の原因となるのです。
性格的に神経質な人や完璧主義の人がかかりやすい感じはしますが、医学的には性格に根拠はないと言われています。
たとえば、どんなに楽観的な人でも災害や事故、事件などショックな出来事に遭遇したことがきっかけで強迫性障害になる方もいらっしゃいますし、とても神経質な親に育てられたことが影響していることもあります。生まれつきの気質よりも、育った環境や境遇のほうが病気の原因となります。

またセロトニンの問題は、ストレスやトラウマ以外にも影響が考えられます。食生活の乱れや、夜型の生活、運動不足などもセロトニンの代謝を妨げますので、ちょっとしたストレスも引き金となって、発症させるリスクが高まります。

強迫性障害の治療法は?

強迫性障害の治療法としては薬物療法認知行動療法が主流となります。お薬は上記の脳内伝達物質・セロトニンに作用する薬を主に使います。また症状の出方により抗精神病薬や抗不安薬(精神安定剤)も併せて使われます。

認知行動療法も、強迫性障害の治療で多く用いられる精神療法です。認知行動療法にも様々な方法がありますが、強迫性障害の場合は、強迫性障害の人にとって恐怖の強い行動にあえて挑戦してもらい、それをくり返すことで不安に慣らしていく方法を行っていきます。この方法は、強迫性障害や不安障害の精神療法として有効性が認められていますが、かなりご本人にとって厳しい治療法となりますので、結果を焦らず、継続していくことが大事です。

強迫性障害体験談

私自身も、初めての出産後、子どもが2歳~3歳になる頃、強迫性障害と診断されたことがありました。私の場合は、家族の死と妊娠出産が重なったので、死に対しての強い恐怖心があり、自分の子どもを自分の落ち度で死なせてしまわないか、異常に心配をしていました。また親から受けた虐待を、自分も子どもにしてしまうのではないかと、怖くてなりませんでした。

実際には虐待もしていませんでしたし、ごく普通に子育てをしていたと思うのですが、子育てのことを考えると不眠もひどくなり、子育てに関するインターネットの記事ばかりチェックし、子どもに関する事故や事件にも過剰反応していました。
自分がおかしいと思い、誰にも相談することなく一人で病院に行くことにしました。そこで処方された薬を飲み始めましたが、倦怠感が増して、仕事がつらくなってしまい、途中で薬以外の治療法を模索し始めました。当時私なりに色々調べて、カウンセリングで治したいと思い、私の場合はカウンセリングとヒプノセラピー(幼児退行)を受けて、症状が好転してきました。(のちに、その先生について心理学を学び、私はセラピストとカウンセラーになりました)

カウンセリングとセラピーの他に、ヨガを始めたのも良かったと思います。治療とは別に、何か目標を持って取り組めるものがあると、強迫観念から離れる時間が持てる気がしました。また、人に話をしっかり聞いてもらうだけでも気持ちは軽くなり、強迫性障害の症状が楽になったように思います。

鉄分不足も注意

鉄分不足が強迫性障害やうつ病、パニック障害を引き起こすこともあります(鉄分不足が精神疾患を引き起こすメカニズムはまた次回以降詳しく書きますね)。厚生省が発表している「国民健康・栄養調査」によると、日本人女性の70%以上が鉄分不足だというデータがあります。特に妊娠出産、授乳時、また無理なダイエットをしている時には鉄分が不足して精神疾患を起こしやすくなります。精神的に病み始めたら、意識的に鉄分を摂るようにしてほしいと思います。

強迫性障害は、本人がつらいのはもちろん、そばにいる家族や恋人も症状を理解して付き合うのは大変なことです。強迫性障害は性格の問題ではなく、病気であることの認識を持ち、治療を受けてほしいと思います。

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