こんにちは(^-^)カウンセラーのサティです。
心の病にかかり、一番心配なこととしてよくご相談を受けるのが経済面のことです。ご本人にとっても看病するご家族にとっても切実な問題ですよね。
うつ病でつらいから仕事をしばらく休みたいと思いながら、経済的理由で休むことができず、無理をして働いてしまい、さらに病状が悪化する悪循環がなかなか断ち切れません。
また一度仕事を休んでしまったら、復帰するのにかなりのエネルギーがいります。心の状態が少しでも良くなったら、あせってすぐに仕事に就き、復職後にうつ病が悪化してしまい、また休職を余儀なくされるケースも少なくありません。
今回は心の病で休職、または仕事をセーブした際、再発や再び失業することなく、確実に復職するためのステップをお伝えします。
Contents
心の病の3つの過程
心の病の過程は概ね、急性期、回復期、再発防止期の3つの段階に分けられます。
●急性期(診断~3ヶ月前後)
病状が本当につらくて、日常生活もままならず、病院での治療が必要となります。この時期はとにかく休息が大事になります。無理できる状態ではないので、本人も仕事を休みたいと思うでしょう。もちろん周囲も休息を見守り、なるべくストレスの原因となる状況は避けてお休みするようにします。
●回復期(4ヶ月~6ヶ月)
急性期を乗り越えた回復期は、症状に波が出てきます。良い日もあれば、また大きく落ち込む日もあります。この時期は急性期以上に注意が必要です。少しでも良い日があれば、あせって仕事をしなくては、という気持ちになってしまうからです。
症状にアップダウンがあると、自分はもう治ったような気がしてしまい、逆に症状が戻ってしまうと、その分自信もなくして自分を責めてしまいがちです。この時期で復職するのはかなり危険です。またすぐに急性期に戻ってしまいます。
処方されていた薬を勝手にやめてしまうことも、この時期は多いです。
●再発防止期(回復期を過ぎて約1年)
回復期をあせらず過ごし乗り越えると、症状が安定してきます。この時期から復職に向けて動きはじめます。症状が安定してくれば、減薬や断薬も主治医に相談して進めていくことができます。
あせらないことが何よりも大事
うつ病の人は、本来働き者で責任感が強いため、あせってしまう方が多いです。 “頑張って”と言われるより“頑張るのをやめて”と言われるほうが戸惑ってしまいます。頑張らない、肩の力を抜く、ゆっくり休む、ということがとても苦手なのです。
回復期にあせって復職しようとすると、再発してまた仕事ができなくなってしまいますから、とにかく急がば回れで、休むことが大事です。
復職ステップ1.生活のリズムを取り戻す
復職ステップは急性期や回復期をきちんと乗り越えたことを前提とします。
まず生活のリズムを、仕事ができるように整えていきます。
- 朝7時には起床する
- 規則正しい食生活をする
- 日中、ウォーキングや家事などを行い、身体を動かす
- きちんと入浴する
- すぐに寝つけなくても、夜12時前には布団に入り、ネットなどはせずにゆっくり過ごす
生活のリズムを管理するために、日記をつける・管理アプリを使うのもおすすめです。
復職ステップ2.仕事を想定して動いてみる
復職したら通勤がはじまるので、電車での移動もリハビリに取り入れるようにします。休日とのメリハリも復職を意識して行っていきます。お休み中はおろそかになっていた身だしなみも、最低限整えて出勤するイメージを持つようにしましょう。
復職ステップ3.リワークプログラムを受ける
リワークとは、精神疾患を原因として休職している人に対し、職場復帰に向けたリハビリテーションを行うことです。医療機関や、企業内、また独立行政法人でも行っています。リワークプログラムをネットなどで探すとたくさん情報が出てきますので、復職を考えはじめたら、リサーチもしてみてください。
またリクルートでうつ病、双極性障害(躁うつ)、統合失調症、発達障がいの方を対象にした求人サイト(アビリティスタッフィング)もあります。このようなサイトを参考にされても良いと思います。
心の病を持ちながら仕事をするのはとても大変なことです。一人ですべてを背負わず、相談できる機関は大いに活用し、公的な制度も利用して、確実な復職を目指すようにしましょう。
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